■作品内容
18世紀のアメリカ西部。狩りで片手を失った、ショショニ・インディアン
の少年モホ・ワットは、敵の部族にさらわれた少女ウィンド・フラワーを、
たった一人で救い出す。200年の間、語り継がれた知恵と勇気の物語。
【著者紹介】
1930年ミシガン州生まれ。ミシガン大学大学院修士課程修了。
小・中学校の教師・校長を経て作家に。
邦訳書に「ナヤ・ヌキ」『パスキ・ナナ』『アメリカの空へ』などがある。
【書評より】
モホ・ワットとは、アメリカン・インディアンの言葉で「片手がない」という
意味である。狩りで片手を失った八歳の少年モホ・ワットは、敵部族に連れ去
られた少女をたった一人で救い出す。超自然の力を信じ、狩りで培った知恵で、
敵部族の追っ手を逃れ、少女を無事送り届ける。
本書の舞台は、十八世紀のアメリカ西部の大平原。そこにはまだ白人の姿はなく、
ネイティブアメリカンが部族ごとに独自の狩猟生活を営んでいた。自然とともに
暮らし、強い信頼関係で結ばれた彼らの生活には、現代人が切り捨ててきた多く
の知恵がある。(以下略)
(「週刊朝日」1998.9.18)
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舞台は、十八世紀のアメリカ西部の大草原。狩りで片手を失った少年が、敵部族
にさらわれた少女を、たった一人で救い出す物語。初年の知恵と勇気をたたて、
語り伝えれたこの物語は、うるおいを忘れた現代の子どもたちに、生きる力を与
えてくれる。
(「躍進」1998.11)
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