■作品内容
日本人の憧れの国スイス。だが、その実像は意外に
知られていない。
幼ワインの郷愁、窓辺の花、多言語国家の日常など、
スイス暮らし11年の著者が、暮らして初めてわかる
スイスの素顔と魅力の数々を綴る。
【著者紹介】
〈1946年兵庫県生まれ。京都大学工学部土木工学科卒業。
第11次日本南極地域観測隊に参加。現在、国立極地研究所助教授。
専攻は海氷の力学。著書に『われら北極観測隊』
『レナ川〜白夜航路
4000キロを行く』ほか。
【書評から】
高い生活水準で日本人の憧れの国、スイスの知られざる実態とは?
スイス暮らし11年の著者の極上のスイス論。
(『トラベルストーリー/スイス・アルプス』昭文社、2004年7月刊)
◆
アルプス、永世中立、多言語国家…。こんなイメージが強いこの国に十一年間
住む研究者が、食やワイン、住宅、教育などの実情をレポート。
「窓辺に飾る花は自分の家でなく村のためにある。ちょっとしたがまんを積み
重ね、皆が生きている」という指摘は、日本の”世間”を連想させる。短い文章
が小気味よい。
(北海道新聞1998.913)
◆
著者は現在、国立極地研究所の助教授。海水力学や雪氷学を専攻する研究者と
して過ごした十一年間のスイスでの暮らしをもとに、スイスの素顔と魅力を
軽妙な筆致で紹介したスイス論。アルプスの雄大な自然と永世中立国、精密機械
と金融業で高い生活水準を誇る国。生活者・観察者としての視点がスイスの生の
姿を浮き彫りにして、独特の批判精神が張り巡らされたユニークな文化論だ。
(毎日新聞1998.7.19)
◆
アルプスと澄んだ空気、高い生活水準と世界一安全な国……、
日本人のあこがれの国として存在してきたスイス。だが、実像は意外と知られて
いない。“陸の孤島”と極東の“島国”など、スイスと日本は自然条件、歴史的
な共通点も多い。国立極地研究所助教授、海氷の力学が専門のスイス暮らし
11年の著者による「アルプスの国」の味わい方。
(日刊ゲンダイ1998.7)
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