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 イノチッテナンダロウ
 いのちってなんだろう

  ◆10歳からの生きる力をさがす旅シリーズ@

 波平恵美子(なみひら・えみこ)・文
 塚本やすし(つかもと・やすし)・絵


 本体 1,000円
 46判・並製・96頁・オール2色刷
 978-4-931178-61-8 / 2007.11

 
 

 


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    内容紹介&書評
















 ■作品内容

葬儀が家で行なわれなくなり、ゲームの世界では簡単にリセット されるいのち。
皮肉なことに、現代は、いのちの軽い時代です。
「いのちとはなにか?」という根源的な問いを暮しの中の具体的 な事例を元に、正面からやさしく問いかける「考えるえほん」
 

(本書のもくじより)
@ペットが教えてくれるもの
Aいのちはあなただけのものではありません
B「生きている」ことと「死んだ」こと
C私が死んだら世界はどうなるのでしょう
D生きることを豊かにしてくれる二つの時間


【著者紹介】
文・波平恵美子
1942年福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程単位取得満期退学。
お茶の水女子大学名誉教授。前・日本民族学会会長。「ケガレ=不浄」論や医療 人類学など、多方面で活躍中の日本を代表する文化人類学者。
著書に「いのちの文化人類学」「ケガレの構造」「暮らしの中の文化人類学」など。

絵・塚本やすし
1965年東京生まれ。イラストレータ・デザイナー・装丁家。
主な共著に「ふたり おなじ星のうえで」(文・谷川俊太郎)「夏の洞窟」(文・荒川 じんぺい)「保健室にいたらだめなの?」(文・こんのひとみ)など。

【書評から】
「命とは」の問い 生きていく力に
自分が死んだら世界はどうなる? 命って何? 人は思春期に、そうした根源的 な問題に初めて立ち向かう。それが「生きる力」になると、お茶の水女子大名誉 教授で文化人類学者の波平恵美子さんが、考えるヒントを少年少女に提供する エッセーシリーズの刊行を始めた。(中略)
   
波平さんによると、昔は人間が精神的に安定して人生をまっとうするのに役立つ儀 式や言葉などがあったが、受け継がれなくなってきた。そこで、自分の体験や研究 成果を基に、子どもに分かりやすく伝えたいと考えたという。
「身近に命の尊さを学べる一場面」として、シリーズ第一巻「いのちってなんだろ う」で取り上げたのは、ペットの死だ。
飼い主が帰宅すると、犬はしっぽを振って飛び跳ねながら走り寄ってくる。「何が こんなにうれしいのだろうか」。波平さんはまず、考える入り口を示す。
その上で、東京・渋谷駅で銅像になっている忠犬ハチ公のエピソードなどを紹介し、 ペットの寿命が人間よりも短いことを説明。私たちは「ペットを飼う喜びと死なれる 悲しみを通して『いのち』というものの素晴らしさを味わっているのかもしれません」 「ペットの一生をそっくり見ることを通して『いのち』について考えることができる」 と書いている。(以下略)
(信濃毎日新聞 2007.12.3/共同通信社配信)

  

文化人類学の研究から、さまざまな価値観や考え方があることを知ってほしい、
生きる知恵のすばらしさ、この世に生まれ生きることのすばらしさと不思議さを 子どもにも感じてほしい、視野を広げてほしい、元気に生きてほしい、という著者の 思いが伝わります。
塚本氏の絵と波平氏の文が全ページで共鳴し合っているので、絵も文も楽しみつつ 読むことができます。子どもが行き詰ったり悩んだりしているときに手にとれるよう 子どもの近くに置いてほしい本です、もちろん、親子や教室のみんなで読むのも おすすめです。(メルマガ『教育と医学』2007年12月27日)

  

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読者からの感想・・・!

私、将来は獣医になろうと思っています。獣医は、 動物のいのちに関わる仕事です。なので、「ペット が教えてくれるもの」で、とても感動しました。
私の家にも、犬や猫がいます。
きっと、私よりも先に死んでしまうと思うけれど、 この子たちが「いい人生だった」と思ってくれるくらい かわいがってあげたいです。改めていのちの大切さ について知りました。
(広島県・女性・16歳)

   
小生78歳、孫小四、年長児二人の男の子と6人 家族で同居中です。
孫に伝えたい教えが沢山あり、自身感動しまし た。次回を待望します。
(長野県・男性・78歳)

   
興味深く拝見しました。波平先生はじめ編集者の 方々の想い、生き様など目に浮かぶようです。
私は「生き方」について様々に模索し苦悩して まいりました。しかし、現在に至り、「生き方」 として人生を見つめる事より、「生き続ける」 ことに意味があるように想えてなりません。
幸い12月に子供の誕生を迎える事ができます。
新たな人生に一人の人間の生き様をそのまま ぶつけてみようと思います。
この本を拝見して再度、確認した次第です。
(東京都・男性・53歳)

   
続刊が予定されていると聞きました。今から 楽しみです。発行されましたら、お知らせい ただけるとうれしいです。
(栃木県・女性・40歳)