■作品内容
地球と子供たちの子供たちの子供たち…の未来のために
今、私たちがやらなければならないこと
私たち一人ひとりがライフスタイルを変えれば世界は変わる。
「質素革命」とは、ポバティズム(貧乏主義)でも、清貧の美学でも
倹約の奨めでもない。
地球環境と都市文明を調和させ、最新のテクノロジーをも駆使した、
シックでハイセンスなライフスタイルの実顕的探求である。
60年代に、「ジ・アップル」「サムシングエルス」等、若者文化をリードし、また、
東急ハンズ、キャナルシティ博多、渋谷Qフロントビル等、数々の総合プロデュース
で著名な著者が、自らの実践をもとに、渾身の想いで贈るラジカルな直言。
《本書の目次から》
・ 地球の危機
・ 自分一人からの出発
・ ニュー・ライフスタイルへ
・ GREEN 緑
・ 肉体の復権
・ 食べる
・ 住むから、棲むへ
・ 共感共同体
・ ミュージックを生活化すること
・ ファッションストリートからの逆襲
・ 教育革命
・ 産業はどこへ行くのか
・ いつも遊んでいること
・ シンプルシック・ライフのための20の簡素な生活提案
【著者紹介】
1941年、京都生まれ。浜野総合研究所代表。
立命館大学・多摩美術大学客員教授。
日本を代表するライフスタル・プロデューサー。
東急ハンズ、キャナルシティ博多、渋谷Qフロントビル、上海
長寧区都市開発顧問など数々の総合プロデュースで知られる。
また、趣味のフライフィッシングの世界でも著名。
1982年、「神戸ポートピア81ファッションライブシアター」と「AXIS」の総合プロデュー
ス活動で、81年度毎日デザイン賞受賞。
主な著書に『ファッション化社会』『人があつまる』『建築プロデューサー』『ネイチャー
感覚』『小説さかなかみ』『父と子のアウトドア共育学』など多数。
【書評から】
「ひとりひとりの気づきが地球を救う」
(前半略)タイトルもメッセージも強烈だが、本書は特別に極端な節約や、
現実離れしたストイックな暮しを奨めているわけではない。人間が人間らしく
そして地球と共生してゆくためのハイセンスで現実的な質素ライフの提案だ。
日常の地平から足を浮かさずに取り組んでこそ、暴走する列車にブレーキを
かけられるかもしれない。いくつかのキーワードを挙げると、「シンプルシック」
「自然に逃げず、都市に埋没せず」「スローな時間に身を置く」「住むから棲むへ」
「自分ひとりからの出発」「広く所有しようなんてクールじゃない」「フィットネス
状態を保つ」「パラダイムを主体的に転換する」。決して大げさに考えなくていい、
ファッションとして、スタイルとして、自分のあり方を人間らしいものに変えるだけで、
イデオロギーにも宗教にもできなかった革命が、ひとりひとりの気づきの連鎖によって
なし得るという視点は、現実的で実践できるかもしれないという勇気をくれる。
(以下略)
(評・柴田文江「AXIS」JANUARY2004)
火だるまの列車を止めるのは君だ!
60年代後半、伝説のサブカルチャー黎明期を牽引した”サイケの浜野”こと
浜野安宏が一転、消費文明批判的視座から新たなライフスタイルを提唱した
ベストセラー『質素革命』('71)。
以来30年、幾多の都市/環境計画を手掛け自問してきた「地球環境と都市文明の
調和」の精神を、21世紀のいま再び問いかける、新”ライフ・デザイン”の書。
「毎日の意識革命こそが時代を変える」共生の時代へ、感じ、考え、実践せよ!!
(「STUDIO VOICE」VOL.337 JANUARY2004)
シンプル・シックなライフスタイルの実践書!
浜野安宏氏の名前に馴染みのない読者も、東急ハンズやキャナルシティ博多の
総合プロデューサーといえばピンとくる人も多いだろう。
70年代に若者文化のオピニオンリーダーとして活動しながら数々のニューライフ
スタイルを提言してきた氏が、30年以上にわたり自ら実践したシンプルライフを
基に、出口の見えないデフレ不況のなか、我々はどう生きればいいのかを提言。
倹約や清貧の勧めではない、衣・食・住を中心にハイセンスなライフスタイルの
探究を指南する、硬派で読みごたえのある1冊だ。
(「Dig Up!」2003年12月号*誕生号)
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