■作品内容
ひっくりかえせば あれれっ ちがう絵だ!!
温かくて不思議な変身する絵本。 *英文付き
独自のさかさ絵で、日本のエッシャーとよばれる伊藤文人と
ニット絵とニットアニメーションで注目を集めるやたみほの
温かくて 不思議な さかさ絵の世界。
1冊で、何度でも楽しめる おもしろさ!!
←さかさにすると→
★猫のニャンタロウが、たちまちラッコの子に大変身!
こんな楽しいニット絵が、全部で15点。
全文ひらがな しかも、対訳の英文付き。プレゼントにも最適です。
【著者紹介】
伊藤文人(いとう・ふみと)
1950年、神奈川県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。
イラストレーターおよびグラフィックデザイナー。
トリックアート(主にさかさ絵、さかさ文字)のクリエーターとして注目され、
その作品は数々のトリックアートコンテストで高い評価を得ている。
M.C.エッシャー生誕100年に捧げる「超感覚ミュージアム」金賞受賞。
第5回「全国トリックアートコンペ」グランプリ受賞。
著書に『まさかさかさま』(その1〜4、新風舎)。
やた みほ (YATAMIMATION)
1974年、東京生まれ。白百合女子大学文学部児童文化学科卒業。
アニメーション作家、イラストレーター。
編物を使った独特の手法で、アニメーションやニット絵を制作。
自主制作「SHIKI」で第1回ラピュタアニメーションフェスティバル
ユーリー・ノルシュテイン大賞奨励賞、「KNIT-THE-CAT」で
第2回同フェスティバル「こどものためのアニメーション賞」受賞。
【書評から】
思わずふきだしてしまう さかさ絵の不思議さがたっぷり
こんな世界があったんだ。思わずふきだしてしまう楽しい絵本だ。
著者の伊藤文人さんは、トリックアートの世界では知る人ぞ知る存在で、
「日本のエッシャー」と呼ばれているそうだ。なるほど、「月夜に夢見るふくろう」
をひっくりかえすと「丸太を背負った牛のおじさん」になってしまうのだから、一瞬、
唖然。そして次の瞬間、「牛が丸太を背負っているの」って笑ってしまう。
その絵がまた心和む。毛糸で編んだニット絵なのである。出てくる動物やおじさん
たちが、なんともユーモラスなのは、このニットの編地の温もりのせいにちがいない。
ニット絵を担当しているのはやたみほさんという若いアニメーション作家だ。
絵を編みこんだニットのセーターは見たことがあるけれど、こちらは棒針編みあり、
かぎ針編みあり、アップリケあり…さながらニットのコラージュである。
(中略)
1枚のさかさ絵に2つのお話がついている。それぞれ英訳つき。親子で家族で、
1冊で何度でも楽しめる。
(梶葉子「図書新聞」2003年6月21日)
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いよいよ春らんまん! 風が少々強いですが、太陽の日差しが心地よい季節が
訪れようとしています。この季節は気候のようにほんわかした読書タイムを
持ちたいですよね。だから、私のお薦めは『さかさもさかさ』です。
ちょっと大きめの絵本なんですけど、ニットで描かれる逆さ絵は発想の転換と
工夫に富んでいて、添えてある文章もまさに逆さ絵の時間を切り取っていて、
ページをめくるごとに"ほんわか"を分けてもらえます。さらにウィットに富んだ
英語での表現も添えてあるので、お得感ありです。(くりサポ・遠藤夢沙)
(毎日新聞「Weekly くりくり」2003年4月13日)
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