■作品内容
NHKプロジェクト]「ゆけチャンピイ奇跡の犬」で
日本中に感動をよんだ、ヒトと犬との無償の愛の物語
1957年、わが国初の盲導犬チャンピイが誕生した。
文献も資料も何もない盲導犬育成に、文字通り体当たり
で取り組んだ著者と使用者河相冽氏の共同作品である。
以来、数多くの盲人たちが、他人の手を借りることなく
安全に自由に歩ける喜びを手にした。
「自立を助けるのが本当の福祉だ」との信念のもと、
河相さんとチャンピイの歩行訓練
数々の苦難にもめげず、860余頭の盲導犬を育成し、
日本盲導犬史に金字塔のごとく輝く著者の真摯で一途な半生記。
NHK「プロジェクトX」(2002年2月12日放送)で、大反響!
《本書の目次から》
1 人が失明した時
2 愛犬アスターとの生活
3 国産第一号チャンピイの誕生
4 アメリカの施設を訪ねて
5 犬のしつけ、訓練のコツ
6 盲人の"自立"を助ける
7 挫折の危機の中から
8 新しい訓練センターの完成
9 犬とはなんと素晴らしい動物だろう
10 アイメイトに深い理解を
☆略年譜 〈アイメイト協会と盲導犬育成事業の歩み〉
【著者紹介】
1921年長崎県生まれ。官立東京高等工芸専門学校(現・東京工業大学)卒業。
戦後、わが国で初めての盲導犬育成に独力で取り組み、57年夏、盲導犬国産
第一号チャンピイを完成。71年、「財団法人東京盲導犬協会」を設立。
同年10月10日、第一回アイメイトデーを実施。
89年、同協会を「財団法人アイメイト協会」と改称。現在、同協会理事長。
【書評から】
アイメイトとは盲導犬の呼称。盲導犬は他の犬とけんかしたり、頭をなでにくる人
たちに甘えるようでは落第です。試行錯誤を経て国産盲導犬第1号「チャンピイ」
を育てたエピソードや視覚障害者と盲導犬の心のつながりは、示唆に富んだ話
です。視覚障害者が尊厳と自信を持ち、自由に出歩けるなど自立を助けるのが
福祉だとの信念が貫かれています。
(「しんぶん赤旗」2002.10.7)
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