■作品内容
日本列島の北から南まで、
個性的・代表的風車24景を美しいカラー頁で紹介!
全国に500基以上も設置され、クリーンエネルギーの
旗手として注目を集める風車。
その歴史や仕組みから自然エネルギーの将来までを、
ビジュアルに分かりやすく解説した画期的書。
最新の「全国風力発電所地図」や「風車ができるまで」
など、資料としても充実。風力発電の普及活動はもちろん、学習・見学用などの
「生きたテキスト」としても最適です。
《本書に収録した主な風車》
・稚内公園風力発電施設(北海道・稚内市)
・苫前ウィンドファーム(北海道・苫前町)
・えりも小学校風力発電所(北海道・えりも町)
・白鳥大橋風力発電施設(北海道・室蘭市)
・竜飛ウィンドパーク(青森県・三厩村)
・岩屋ウィンドファーム(青森県・東通村)
・袖山高原風力発電施設(岩手県・葛巻町)
・立川ウィンドファーム(山形県・立川町)
・天栄風力発電所(福島県・天栄村)
・波崎シーサイドパーク風力発電施設(茨城県・波崎町)
・吉岡風力発電所(群馬県・吉岡町)
・碁石ヶ峰風力発電所(石川県・鹿島町)
・久居榊原風力発電施設(三重県・久居市)
・太鼓山風力発電所(京都府・伊根町)
・鷲ヶ峰風力発電設備(和歌山県・吉備町)
・瀬戸町風力発電施設(愛媛県・瀬戸町)
・梼原町風力発電施設(高知県・檮原町)
・山茶花高原風力発電所(長崎県・小長井町)
・椿ヶ鼻風力発電所(大分県・前津江村)
・野間岬ウィンドパーク(鹿児島県・笠沙町)
・宜野座風力発電施設(沖縄県・宜野座村)
・狩俣風力発電施設(沖縄県・平良市)
【著者紹介】
1954年東京生まれ。東京大学工学部土木工学科卒業。
現在、日本大学理工学部土木工学科教授。工学博士。
専門は、風の力や流れをコンピュータでシミュレートし、
数値化する計算流体力学、風工学。
専門の風工学への関心から、風力発電風車の魅力に魅せられ、
97年から風に関する様々な情報を集めたHP「風探偵団」を主催。
日本各地の風車を訪ね、また、自らも自宅に
小型風車(ミリーと命名)を設置するなど、
年々趣味が嵩じている。
全国の風車を踏査するのが夢。
【書評から】
自然の中を回る風車に近未来の風景を予感
環境問題が深刻化する中、クリーンエネルギーの担い手として風力発電に注目
が集まっている。太陽光発電が先行した日本でも、90年代に入り風力発電の風
車が各地で見られるようになった。
本書は、そんな風車のある風景を紹介しながら、風力発電の仕組みや自然エネ
ルギーの未来を解説したビジュアルブック。 (中略)
放射能や二酸化炭素の心配もない風力発電は、まさに自然と人間の共生の象徴
だ。地平線まで広がる田園や、大洋を一望する岬など、雄大な自然の中に突如
現れる巨大風車の林は、近未来の風景を予感させる。
(日刊ゲンダイ 2002.9.11)
◆
IT産業を凌ぐ風力産業
今年の7月にベルリンで開かれた世界風力エネルギーで中国の友人から中国の
風力発電を紹介した本を頂き、林立する風車と真っ赤な夕焼けを写した綺麗な
写真を見て、日本にもこのような本があったらいいなあと思った。
ベルリンから帰国した後のある日、『風車のある風景』を目にした時、思わず
"あった"と叫んだ。本を買って外国の友人たちに送った。
(中略)
エネルギーと地球環境問題は21世紀における人類の課題である。そんな中、風力
発電はクリーンで身近なエネルギー資源として、また地球温暖化問題を解決する
ための切り札として、世界の注目を集めている。
2001年末には世界の風力発電設備容量は2500万KWに達し、年間原子力発電機
8基分の電気を作り出している。風力産業はいまIT産業を凌ぐ世界で最も成
長している産業と言われ、過去5年間の年平均成長率は約40%に達している。
かつての大型水力や原子力のように、風力発電はいま世界中に急速に普及しは
じめている。しかし、どんなに優秀な技術であっても、その国の人々に心から
受入れられ、地域の人々に愛されない限り、その持続的な発展は在り得ない。
本書は我々にその答えを出してくれている。
(石原孟・東京大学大学院工学部助教授/「図書新聞」2002.10月12日)
◆
だんだんおなじみになってきた風力発電。
今年5月現在で、日本各地に534基
の風車が立って発電しているとか。大きな空の下でゆうゆうと回る風車を見るのは
いい気分…だろうと想像します。私はまだ実物を見たことがない。なんだか悔しい。
いったいどこへ行けば見られるのだろう?
そんな時に開いてみたいのがこの本。風車設置状況の最新情報が掲載されてい
る。そのうち24ヶ所については美しいカラー写真がページに広がる。海岸に立つ
もの、田んぼの真ん中に立つもの…周囲の風景に応じて、風車はさまざまな表情
を見せるのですねぇ。
たくさんの風車が立ち並ぶところを「ウィンドファーム」と呼ぶそうです。著者によれ
ば「風がたくさんとれる畑」という意味。とれた風をどうやって電気に変えるのか。
原理や実際もやさしく説明されていて、風と友達になれそうな気がしてきます。
(森下一仁・SF作家/「ナンクロメイト」2002.11月号マガジン・マガジン)
その他、「しんぶん赤旗」(2002.10.28)「週刊金曜日」「望星」
「桜門春秋」(2003春季号)など多数。
また、「リアルタイム」誌(2003年5月号・アットホーム社発行)の
スペシャルトークで、著者の対談が掲載されています。
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