■作品内容
ここは、まさに「神の庭」である!
「磐座(いわくら)」とは神が宿りし岩、日本人の信仰の原点。
式内社や「記紀」などから選出した350余の磐座を探訪し、独自の観点で、後世に伝えるべき100座を厳選。
“パワースポット”などという言葉では表せない、その聖なる空間と、見るものを癒してやまない不思議な魅力を
美しい写真と文章で記録した著者宿願の磐座案内書!
●本書の特長
@ 全国350余ヶ所の磐座(いわくら)を実地に探訪し、100座を厳選。
A 一磐座・4ページ構成で、磐座の由来と歴史的文化的背景を、わかりやすく丁寧に解説。
B 100の磐座すべてを美しいカラー写真と地図で紹介。
C 日本人の信仰の原点を辿る「再発見の旅」の案内書。
D 磐座探訪に役立つ基本用語の解説付き。
E 本文4色刷。理解を助ける収録図版260点。
【著者紹介】
1946年、愛媛県生まれ。中央大学経済学部卒業。磐座(いわくら)研究家。
会社勤めの傍ら、少年期に魅せられた磐座の研究と巡拝を続ける。
退職後は、本格的に取り組み、十数年かけて日本全国350余ヶ所の磐座を踏破する。主な著書に『神々の気這い』(早稲田出版)『古事記と岩石崇拝』
(角川学術出版)などがある。
●著者のブログ「磐座探訪雑記帳」連載中
【書 評】
著者は〈いわくら〉研究家である。数十年を費やし、日本全国350箇所の盤石を検証したのが
本書であり、唯一の高書。自然崇拝を神道に立脚し語る民俗学者は、柳田国男等多々居る。
然し、〈岩石に神宿る〉神想観(日本人の固有なる信仰)ー「命」崇める心魂を、単なる岩石と
唯物的に解釈する愚をやらず、石の霊性を体感する術を池田氏は語る。
其の一例として鈴木大拙「石は掘り起こされし寸時依りモノ言う唯心と化し、ワレに向かいて返事する」
を添える。此れが日本人の感性であり、なびく草木に戯れるスズムシの甘き音色に謌を詠む感応と同一だね。
石と一体となる事に依って、其の母性の温もりとカミ宿る神域が感じられるのだという。岩石信仰を分析する。
イワクラの語源、定義の説明。北海道から沖縄まで(例高千穂町「天岩戸神社」)多色刷りにて紹介している。
ガイドブック以上、学術書と把握して吝かではないんだ。神職、國學に携わる人を問わず、
日本人の常識・知的財産として 手元に引き寄せて戴きたい。
(蓮坊公爾『熟読玩味』2018年2月10日より)
◆
熊野新聞(三重県)の「本棚」に紹介されました。
「磐座百選」には、熊野地方から、花の窟神社(熊野市)、神倉神社(新宮市)、
河内神社(古座川町)、玉置神社(十津川村)が選出されています。
記事は、なにより、池田さんの「磐座に対する愛情」がひしひしと伝わってくる。
と結ばれています。
◆
●新聞各紙で大好評です!!
・「後世に伝えるべき100座を紹介」熊野新聞(2018.2.10)
・「磐座崇拝の魅力紹介」山梨日日新聞(2018.2.17)
・「見える岩の向こうに見えない神を観る磐座」日刊ゲンダイ(2018.3.2)
・「アートな本」東京新聞・中日新聞(2018.3.4)
・「岩石信仰の集大成」北海道新聞(2018.3.4)
・「『信仰の原点』畏れ敬う」南日本新聞(2018.34)
・「各地で信仰を集める神の宿る岩」朝日新聞(2018.3.11)
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